文字を印刷する太さも考える

数字の「1」が重なって読めない状況に続いて、前回は「-(マイナス)」が重なって読めない状況を紹介しました。

これはどちらも私自身が過去に経験した失敗を元にして、こうしてサンプル図面を使って紹介をしています。

本当にくだらないことなんですけど、間違えの結果がかなり深刻になることもありました。

それを避ける為にやることは、そうした状況にならないように文字を配置するように気をつけるだけ。

それほど難しい作業が必要な訳ではないので、そこはプロとして気を配っても良いんじゃないかと思います。

トラブルに巻き込まれると「今度からそうしよう」と痛感することになりますけど、そうした経験はしない方が良いですから。

実際に作図する側からすると、どう見てもマイナスじゃないですか……と声を大にして言いたい場合もあります。

でもきっと見る側からすると、そもそも「これはプラスかな、マイナスかな」とか考える図面自体がダメだと思っているはず。

数字を配置する場所によっては、図面を見る側に大きな誤解を与えてしまう可能性がある訳です。

それが分かっているからこそ、作図をする側はそうした細かい事に気を使って図面をまとめていく必要があるんです。

まあかなり細かい話ですけど、こうした細かいことを積み重ねていくことで、図面は見やすくなるものです。

さて、図面内に記入する文字に関してはそろそろ書くことがなくなってきたので、最後に文字の太さについて書いて終わりにしましょう。

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マイナスがプラスに見える場合も

前回は数字の「1」と図面内の要素が重なってしまい、記入している数値を間違える可能性がある、という話をしました。

その際にも書きましたが、実際にCADを使って図面を描いていると、こうしたシチュエーションは結構あるんです。

そして、それが原因で発生する間違いも同じくらいある。

中には、そんなに無理して見づらい図面という状況を造らなくても良いのに……と思っている方もいるかも知れません。

でも、そういう方はあまり図面を描いた経験がないか、逆に経験が豊富で初歩的なミスをしない方のどちらかだと思います。

私は結構図面を描く経験を積んできましたが、いまだにこういう些細だけど深刻な状況を経験しています。

私の圧倒的な不運が原因で文字が重なってしまうのではない限り、他の方にも同じくらいの頻度で文字の重なりがあるはずです。

文字をゴシック体とかにすれば、文字が目立つようになって、1が読めなくなる心配もなくなるんですけどね。

でも、やっぱり図面内に記入する文字は、ゴシックとかではなく、普通のCADフォントの方が良いと思います。

さて、今回はまた同じような話になってしまいますが、文字を読み間違える状況をもう一つ紹介してみます。

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数字の重なりは間違えの元になる

図面内に文字を配置する際に、ちょっと気をつけるだけで図面が見やすくなることは結構あります。

これは逆の話もあって、ちょっとした記入位置によって、図面が非常に見づらくなってしまう場合もあります。

そのあたりのコツというか注意点を知っているかどうかで、完成した図面のクオリティがかなり違ってくる。

そんなテーマで書き始めたのに、どういう訳か「仕事に対するスタンス」みたいな話ばっかりです。

こういう話が役に立たない訳ではなくて、むしろテクニックよりも大事なことではあるんですが……

それもある程度のスキルがあってこその話で、気持ちの持ちようだけでは仕事をすることは出来ません。

まあ色々と書いてきたのは私なんですけど。

今回からはもう少し具体的な話として、図面内に文字を記入する際の注意点を色々と書いていくことにします。

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CADのスキルを磨くことの意味

見やすい図面を書く為の前提として、記入した文字は必ず読めなければならない、という話を最初にしました。

文字が読みやすければそれだけ見やすい図面に近づく訳で、そうなる為にはどうすれば良いか。

まあこれはシンプルな結論ですけど、文字が重ならないように、丁寧に作図をしていくしかありません。

どうしても文字が入らない場合は、縮尺を変えることを検討するのも良い手ではないかと思います。

文字が多くて入り切れないというのは、つまり記載する情報の量が多いということになります。

そうした図面であれば、もう少し拡大した図面にした方が、図面を見る側にとっても有難いかも知れません。

また、こうしたテクニックの話だけではなく「自分が図面を見る立場で考える」というのも重要です。

お客さんの側に立ってみて、どういった要望があるのかを考えるというのは、どんな商売であっても大事なこと。

商売の鉄則と言っても良いんじゃないかな。

今回はもう少しだけそのあたりの話をして、その後文字の配置をする上での注意点に進みたいと思います。

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時間とコストの問題も大きい

見やすい図面を描くために、文字の記入をどのように考えておけばいいのか、という話を前回はしました。

非常にノーマルというか、初歩的すぎる話ですから、そんな事は当たり前だろうと思う方もいると思います。

私も基本的にはその意見に賛成したいところです。

しかし、私が今まで仕事で色々と図面を見てきた中では、その基本が出来ていない人が結構いるように思います。

だから文字記入の最初に、ちょっと基本的な話を書いてみた訳です。

今回はもう少しだけ、図面内の文字とか見やすい図面などについて書いてみたいと思います。

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