A1サイズの図面を印刷するには、プロッターと呼ばれるやや特殊な機械を導入する必要があります。
最近は安くなったとは言え、それなりに高額な機械ですし、設置スペースが結構必要なんですよね。
そして、こう言っちゃなんですけど、プロッターはA1サイズの図面を印刷することしか出来ません。
これは当たり前の話なんですけど、結構ネックになるんです。
良くオフィスに設置される複合機だと、サイズはコンパクトですけど結構色々な事が出来ます。
・プリンター(A3サイズまで)
・コピー
・スキャナー
どれも仕事をする上では結構重宝する機能で、それが1台の複合機で全て出来てしまうんです。
でも、プロッターはA1サイズの印刷紙か出来ない。
もちろんプロッターでA3サイズの図面を印刷することも可能ですけど、複合機に較べると圧倒的に時間がかかります。
手間と時間を考えるとそんなことをやる気にもならないので、A3サイズは絶対に複合機で印刷することになります。
これらのことを考えると、A1サイズの図面をA3サイズに縮小して使うことも、割と現実的に考えられる訳です。
今回はもうひとつ、A1サイズの図面をA3サイズに縮小するメリットを紹介しておきます。
■A1とA3の関係
A1サイズとA3サイズを比較すると、A3サイズを4枚並べると丁度A1サイズになることが分かります。
こんな感じの関係ですね。
面積は4倍と1/4の関係になる訳ですが、図面の縮尺を考えると、この関係が結構都合が良いんです。
なぜなら、図面の縮尺を半分にすると面積は1/4になるから。
もう少し具体的に説明をすると、例えば用紙サイズがA1で1/100の図面があったとします。
もちろんA1のまま図面を使用するのが普通なんですけど、先ほども書いたようにA1サイズは結構大きい。
図面を持って打合せに行くとかの場合、A1サイズの図面が100枚とかあったら、もう運ぶので一苦労です。
とにかく紙は重いですから、100枚もあったらかなり大変で、少なくとも私なら運ぶ気になれません。
そんな場合には、少し図面が小さくなるけれど、A3サイズに縮小した図面を持っていくか、となる訳です。
■縮尺がきちんと合う
いくら用紙サイズの都合で縮小した図面とは言え、縮尺が合っていない図面は図面とは言えません。
なので、縮小した図面でもきちんとした縮尺を保っていたい、と考えるのが普通なんです。
それを考えると、A1サイズをA3サイズに縮小するのが、最も都合が良いということになります。
A1サイズで1/100の図面を1/2にすると、丁度1/200の図面になり、A3サイズピッタリになりますから。
縦横などの長さを半分にすると縮尺は半分になりますが、図面の面積は半分ではなく1/4になります。
このような関係ですね。
用紙サイズが面積的に1/4となり、持ち運びが手軽になって、図面の縮尺も丁度半分になる。
これがA1サイズをA3サイズに縮小するメリットです。
A2サイズに縮小した場合、縮尺は1/100が約1/140程度になり、結局は複合機で印刷することが出来ません。
全てが中途半端になるので、縮小するならA3がやっぱり一般的ですね。