CADの種類は色々だけど
一般的に図面を描く為のツールをCADと呼び、その種類はメーカーによって色々ある、という話を前回はしました。
で、これからCADを覚える場合にどのCADを選べば良いのか、という話もしましたが、これは結論が出ませんでした。
自分が一体どんな図面を描きたいのか。
それによって、自分が今どんな種類のCADを覚えれば良いのかは大体決まってしまいます。
そんな話も前回は取り上げましたが、これはどの会社に所属するのかによって違ってくるものです。
作図する図面のジャンルによってCADの種類は大きく絞られますが、その中からどれを選ぶのかは会社の都合になります。
そういう要素もあるので、私が安易に「このCADがお勧め」というのも無責任な話なんですよね。
そのあたりの話は、それぞれの方がどんな状況にいるのかによって違うので、慎重に考えて頂ければと思います。
今回はそんな話の続きと、手始めに操作してみたい場合はどんなCADを使ったら良いのか、という話をしてみます。
どのCADを覚えれば良いか
CADを自由自在に使いこなすためにはどうすれば良いのか。
これがこのカテゴリのテーマですから、全体的な話から具体的な話まで、色々と説明をしていこうと思いましたが……
実際に説明をしようとすると、まずは「どのCADを取り上げれば良いの?」という大きな問題に直面します。
CADと言っても種類はたくさんあって、その中から具体的なひとつのCADだけを取り上げていいものか。
そんな疑問もあって、どんなスタイルで進めるかに悩んでしまいます。
当サイトのテーマは、あくまでも「見やすい図面を描くこと」であり、CADはその為のツールでしかありません。
だから特定のCADについて、操作の手順を説明する等を、今まで全くやって来ませんでした。
今さらCADの操作方法についての説明と言っても、ちょっと話がぼやけてしまう気がします。
と、そんな訳で、このカテゴリで説明をする内容は、どんなCADにも言えるような一般的な話にしておきます。
何だか当たり障りのない話になってしまう可能性もありますけど、一般的な話も大事なことはたくさんあります。
場合によっては、一つの機能を説明するよりも有効な場合もあるので、そんなスタンスで読んで頂ければ嬉しいです。
どのようにCADを覚えるのか
前のカテゴリでは、見やすい図面を描くためのスキルと、図面を描くためのツールであるCADがどんな関係にあるのかを考えてみました。
せっかく図面を描く為の高いスキルを持っていても、CADが使いこなせないとそれを充分に発揮することが出来ません。
これは、昔は手描きで図面を描いていたという方、割とベテランの方に多いパターンではないかと思います。
もちろん逆のパターンもあります。
どんなにCADを自由自在に使いこなすことが出来ても、図面の中身についての知識がないとツライ。
せっかくマウスの動きやCADの操作が早くても、どんな線を引けば良いのかが分からないと手を動かすことが出来ないんです。
そうなると、結局はCADの操作があまり早くない人よりも、図面の完成までに時間がかかることになります。
もしくは、何を描けば良いのかが分からない場合には、図面を完成させることすら出来ない可能性もあります。
絵筆を使えるからと言って、うまい絵を描くことが出来るとは限らないのと同じで、CADを使えるから図面が描けるとは限らない。
これが残念ながら現実なんです。