このカテゴリでは、見やすい図面を描く為のテクニックではなく、もっと根本的な部分について色々と書いてみました。
テクニックとかコツなどの分かりやすい話ではないので、読んでいて少し漠然としているように感じる方も多いかも知れません。
しかしこうした考え方的な部分も、仕事をしていく上では結構重要な要素になってくるものです。
と言うか、テクニックよりむしろ重要な場合も多いので、押さえておいても良いんじゃないかと思って色々と書いています。
まあ偉そうに書いている私自身も、こうして書いていることを完全に実践できている訳ではありませんが……
理想と現実はなかなか思うようにリンクしないものです。
だからあまり大層なことを書くのは気が引ける部分もあるんですけど、出来るだけ実践できるように、という努力だけはしています。
出来る限りの努力をするというのは、図面を描く仕事だけではなく、どんな仕事でも当たり前のことなんですけどね。
そして、努力をするだけではなく、その努力によって結果を出さなければいけないというのがプロです。
そうしたプロを結構長く続けているので、ある程度は結果も何となく出ているんじゃないかと勝手に思っています。
と言うことで、今回も引き続き、テクニック的な話以外の話題を取り上げてみたいと思います。
■技術的なスキルだけじゃなく
基本的には図面を描く仕事は技術的なものを求められるものなので、そちらを追求して行きたいと考えるのが一般的です。
もちろん私もその気持は非常に強いです。
しかし仕事で図面を描いていく以上、テクニック以外の要素が必要になる状況というの結構あるものです。
割合としてどの程度なのかというのを示すことは難しいですけど、無視することが出来ないくらいの割合ではあると思います。
テクニック以外の要素というのは、主には仕事をする相手とのコミュニケーションということになります。
相手との信頼関係を築くとか、相手から信用を得るとか、そういう表現になることが多いかも知れません。
こうした「そもそも」の話を、テクニックやコツなどを解説するサイトで取り上げるのが、どうかは思います。
しかも明確な答えのない話でもあるので、ここで私が書いている内容が正解かどうかも分からない訳ですけど……
まあ正解のない話であるのなら、私の意見もひとつの正解ではないかと思うので、色々と書いてみようと思います。
■コミュニケーションスキル
相手がどんなことを考えていてどんな仕事を望んでいるのかによって、仕事のやり方は変わってくるものです。
人によって少しずつ違う、そうしたやり方を調整しながら進めていくというのは、実際に仕事をしている方ならよく分かると思います。
そしてその為にはコミュニケーションスキルが必須になってきます。
要望などの情報を相手から引き出して、出来る限り要望に沿った仕事をする、というのがプロとして求められることです。
相手からそうした要望を引き出す訳ですけど、あえて「引き出す」と書いたのは、なにも全部のことを質問で聞き出す訳ではないから。
これが難しいところではないかと思います。
そんなことを1つずつ丁寧にやっていたら、時間がいくらあっても足りないし、そもそも相手の迷惑になります。
そうではなく、重要な部分とそうでない部分を区別して、ポイントになる部分だけをしっかりと押さえておく。
そして、それ以外の部分はある程度自分のやり方で進めていく、というやり方が理想的じゃないかと思います。
もちろん、自分のやり方が一般的な水準を超えたものになっていれば、という条件は付きますけど。
と、少し話が色々と出てしまいましたが、ここで言いたかったのは以下の2点になります。
・図面を描く仕事だからただ図面を描いていればOKという訳じゃない
・技術職だけどコミュニケーションスキルは重要
この話はもう少し続きます。