うまく行けば良い循環で成長していける

図面の縮尺設定と、記号や凡例を利用した図面の表現と。

それらを使いこなして、図面を描くプロは出来るだけ相手に分かりやすい図面を描いていくことが求められます。

必要な情報が過不足なく記載されていて、その情報が見やすい状態に整理整頓されている。

これが図面の理想的な状態で、そうした理想を実現する為に、作図する側はあらゆる努力と工夫をしていく訳です。

そうした地道な作業と工夫をやっていけば、水準を大きく超えた図面を描くことが出来るようになるはずです。

そこまで出来るようになると、図面を描く技術者としての価値は間違いなく高まっていて、仕事に恵まれることに。

と言うことで、自分の仕事に全力で真剣に取り組むということは、結局自分に返ってくることなんです。

相手の為になることを全力で実行した結果、その評判が結局は自分の価値を高めることになる。

これはどんなビジネスでも同じような話であって、図面を描く仕事も例外ではないということです。

どうせ同じ仕事をするのなら、相手から評価された方が良いに決まっているので、出来る限りのことはやった方が良いんじゃないか。

私はいつもそんな考え方で仕事をしています。


■取り組む姿勢の重要性

以前も書いたと思いますが、それでも人間がやる作業ですから、完全な仕事なんてあり得ません。

時にはとんでもない失敗をすることもあるはずです。

だけど、毎日そうして全力で図面を描いている姿を知っている人であれば、間違いをした時でも軽く流してくれます。

プロとして真面目に取り組んでいることと、それでも完全な仕事なんてないことが分かっていれば、誰も文句なんて言いません。

もちろん全力で仕事をしていて、それで失敗することは本当に悔しいことではありますけど……

完璧を目指しすぎて挫折するようであれば、90点とか80点でもある程度は満足しても良いんじゃないか。

少なくとも私はそう思って仕事をしています。

■好循環を生む為には

相手が満足する図面を描くことが出来た。

そうした成功体験はプロとしての自信につながり、その自信が次の仕事へのモチベーションになっていく。

そして高いモチベーションで仕事に取り組んで、それがまたプロとしての評価に繋がって……

と、これが仕事を続けていく上での理想的な循環じゃないかと思います。

そうした好循環のスタート地点は、やっぱりまずは相手から評価される図面を描くことであるはず。

そして、そうした図面を描くこと自体は、ある程度のコツとテクニックで何とかなるものです。

要するに何が言いたいのかと言うと……

見やすい図面を描くこと自体はそれほど困難な事ではないので、心がけ次第で誰にでも出ます、ということです。

それが出来て軌道に乗れば、図面を描くプロとして長い期間活躍し続けることが出来るはずです。

その為に当サイトで紹介している内容が少しでも役に立てれば、運営者としてこんなに嬉しいことはありません。

これで当サイトが書きたかったことはひとまず終わりになりますが、次回は最後のご挨拶をしてみたいと思います。