調べるには疑問に感じるスキルが必要

理解出来ない(または判読出来ない)専門用語が図面の中に出てきたら、どんな些細な言葉でも納得いくまで調べておく。

前置きが長かったけれど、かなり当たり前の結論になってしまいましたが、前回はそんな話をしました。

書かれている言葉がその場で分かるというのも大事ですけど、色々な専門用語を自分の知識としていくことの方が大事。

そうすることによって、少しずつ分からない言葉を調べる頻度は減っていくことになるはずです。

そしてその分だけ、作図する自分の頭の中に専門用語の知識が、少しずつですが確実に増えていく。

分からない言葉を調べることひとつをとっても、真剣に、そして継続してやることで大きな効果を出すことが出来ます。

……と、ちょっとマインド的な話ばっかりになってしまったので、専門用語についての話は今回で終わります。

最後も考え方についての話になりそうなので、技術的な話を読みたい方は別のカテゴリをお勧めします。


■「調べる」を続けることで

分からない専門用語を調べることでも、それを続けることによって大きな効果を得ることが出来ます。

これは素晴らしい話なんですけど、逆に考えるとちょっと残酷な一面も見えてきます。

継続することで効果を得られるということはつまり、継続させないとあまり効果は期待出来ないということ。

もう少しシンプルに言うと、短期間で大きな効果をあげるのは結構難しい、ということになる訳です。

まあちょっとひねくれた考え方になってますけど、続けることの重要性を考えれば、そんな考え方もアリだと思います。

継続は力なり。

そんな諺がありますけど、これは実際にやってみると真実だと言うことが良く分かります。

そしてそれを実際にやってみると、何であっても物事を継続させることがどれだけ難しいか……

これも良く分かると思います。

誰しもが難しいと感じることだからこそ、それを続けた際には大きなアドバンテージになる訳ですが。

こうして書くことだけだったら誰にでも出来ますよね。

 

■義務と疑問の大きな違い

ちなみに……

仕事でやっていることなんだから、継続することはほぼ義務になっていて、それほど難しくはない。

そう思う方も中にはいるかも知れません。

でも、知識というのは義務によって増えていくものではなくて、自分の意志と力で増やしていくもの。

少なくとも私はそう思っています。

だから「仕事を継続しているから知識は増えていくはず」という考えは、ちょっと違うんじゃないかと思うんです。

もちろん義務でやっているとは言っても、適当にやっている訳ではないので、一定の効果はあるはずですけど……

どうせ同じ事をやるのなら、自分が本当に疑問に思ったことを調べていく方が効果的じゃないでしょうか。

学校ではどうだったか分かりませんけど、少なくとも仕事のシーンでは自分で努力をするしかない。

義務で誰かに教えてもらった知識が役に立つのは、学生時代で終わりなんじゃないかと思います。

自分が「なぜだろう」と疑問に思って、それを自分で調べ、その疑問に対する答えを知る。

この疑問と回答の繰り返しだけが、自分の知識をより高いレベルにまで引き上げるんです。

これはどれだけ経験を積んでも同じ話。

自分の知識が「これでもう完璧だ」と思った瞬間に、そのひとのスキルアップは終わるんです。

最後は専門用語ともあまり関係のない話になってしまいましたが、このカテゴリはこれで終わりにしておきましょう。